ハワイガラス(Corvus hawaiiensis)は、鳥綱スズメ目カラス科カラス属に分類される鳥類。
全長46センチメートル[1]。体に対して頭部が小型なため、相対的に嘴が大型で太く見える[1]。全身の羽衣は濃褐色で、翼の先端は褐色みを帯びる[1]。
山地の森林に生息し、湿性林を好む[1]。
農作物を食害する害鳥とみなされることもあった[1]。
開発による生息地の破壊、害鳥としての駆除などにより生息数は減少した[1]。2002年以降に野生個体の発見例がなく、野生下では絶滅したと考えられている[a 1]。1993年に7羽の雛が採集され、このうち5羽が放鳥された[1]。1993-1999年に40羽以上の孵化に成功し27羽が放鳥されたものの、放鳥された個体のうち21羽が死亡し残る6羽は再び飼育下に戻された[a 1]。