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Allopeas clavulinum (Potiez & Michaud 1838)

オカチョウジガイ ( japonais )

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オカチョウジガイ 分類 : 動物界 Animalia : 軟体動物門 Mollusca : 腹足綱 Gastropoda 亜綱 : 直腹足亜綱 Orthogastropoda 上目 : 異鰓上目 Heterobranchia : 有肺目 Pulmonata 亜目 : 柄眼亜目 Stylommatophora 上科 : アフリカマイマイ上科 Achatinoidea : オカクチキレガイ科 Subulinidae
(オカチョウジガイ科) : オカチョウジガイ属 Allopeas
H. B. Baker,1935 : オカチョウジガイ
A. kyotoense 学名 Allopeas kyotoense
(Pilsbry et Hirase,1904) 英名 Spike awlsnail

オカチョウジガイ(陸丁子貝)、学名 Allopeas kyotoenseは、有肺目オカクチキレガイ科(オカチョウジガイ科とも)に分類される陸産貝類の一種。最後の「ガイ」を略し「オカチョウジ」と呼ばれることもある。

殻は細長い右巻きで、長さ数mm-1cm程度。表面は平滑で通常光沢があり、若い個体ではやや黄色がかった半透明、老成したものや死殻では白色不透明となる。体は普通のカタツムリと同様の外見と構造で、他の近縁種同様に黄色い。海産貝類のリソツボ科チョウジガイ類に似た形のためこのように名付けられた。同様に細長い殻をもつキセルガイと混同されることがあるが、オカチョウジガイは右巻きでキセルガイは左巻きなので区別できる。

雌雄同体で卵生。一度に数個を石の下や土壌中などに産卵する。卵は白色球形で硬い炭酸カルシウムの殻があり、親貝の体内にあるものが半透明の殻を通して見えることもある。孵化した子貝は親貝と基本的に同じ形だが、殻の巻き数が少なく、親ほど細長くはない。

日本全土に分布する。市街地から山地まで見られ、宅地の庭石植木鉢の下、山地の朽木の下などにいることが多い。

オカチョウジガイは京都府産の標本をもとに記載された。 Allopeas clavulinum (Potiez & Michaud, 1835) の亜種 A. c. kyotoense (Pilsbry et Hirase, 1904) とされたこともあるが、現在では A. clavulinum とは別種と考えられており、独立種 A. kyotoense として扱う場合が多い(例えば[1])。

日本産近縁種[編集]

  • マルオカチョウジガイ Allopeas brevispirum (Pilsbry et Hirase, 1904) - 本州・四国・九州に分布。
  • オカチョウジガイ A. kyotoense (Pilsbry et Hirase,1904) - 北海道から九州まで分布。
  • オオオカチョウジガイ A. gracile (Hutton,1834)
    鹿児島県黒島以南と小笠原諸島に外来種として侵入している。
  • ユウドウオカチョウジガイ A. heudei (Pilsbry,1906)
    日本産のものは中国Hangchowを模式産地として記載されたユウドウオカチョウジガイとは貝殻形態が異なるため、ユウドウオカチョウジガイとは別種という見解もある[2]
  • トクサオカチョウジガイ A. javanicum (Reeve,1849)
    学名は Paropeas achatinaceum (Pfeiffer, 1846) とする見解もある。殻に粗い成長脈があり、光沢がない。本州中部以南に外来種として侵入していて、在来種のオカチョウジガイやホソオカチョウジガイは減少している。
  • シリブトオカチョウジガイ A. mauritianum obesispira (Pilsbry et Hirase,1904)
    トカラ列島-八重山諸島に分布。
  • ホソオカチョウジガイ A. pyrgula (Schmacker et Boettger,1891) - 本州と九州に分布。
  • サツマオカチョウジガイ A. satsumense (Pilsbry,1906) - 本州・九州・奄美大島に分布。
  • オオクビキレガイ Rumina decollata (Linnaeus, 1758)
    殻長40mmに達し、オカクチキレガイ科では大型種。地中海沿岸産だが、世界各地に外来種として侵入している。日本では、1991年に福岡県から報告[3]されて以降、各地に分布を拡大している[4]
  • オカクチキレガイ Subulina octona (Bruguière, 1789)
    西インド諸島原産で、小笠原諸島に外来種として侵入している。

出典[編集]

  1. ^ 早瀬善正ほか 「震災後の宮城県北部沿岸域で確認された陸産および淡水産貝類」『ちりぼたん』46巻1-2号、2016年、2-62頁。
  2. ^ 狩野泰則・後藤好正 「横浜市の陸産貝類」『神奈川自然保全研究会報告書 』14号、1996年、43-106頁。
  3. ^ 湊宏・魚住賢司 「北九州で見つかったオオクビキレガイ」『ちりぼたん』22巻3号、1991年、72-74頁。
  4. ^ 松隈明彦・武田悟史 「外来種オオクビキレガイ(軟体動物門腹足綱)の日本 での分布状況と移動方法」『九州大学総合研究博物館研究報告』7巻、2009年、5-84頁。

参考文献[編集]

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オカチョウジガイ: Brief Summary ( japonais )

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オカチョウジガイ(陸丁子貝)、学名 Allopeas kyotoenseは、有肺目オカクチキレガイ科(オカチョウジガイ科とも)に分類される陸産貝類の一種。最後の「ガイ」を略し「オカチョウジ」と呼ばれることもある。

殻は細長い右巻きで、長さ数mm-1cm程度。表面は平滑で通常光沢があり、若い個体ではやや黄色がかった半透明、老成したものや死殻では白色不透明となる。体は普通のカタツムリと同様の外見と構造で、他の近縁種同様に黄色い。海産貝類のリソツボ科チョウジガイ類に似た形のためこのように名付けられた。同様に細長い殻をもつキセルガイと混同されることがあるが、オカチョウジガイは右巻きでキセルガイは左巻きなので区別できる。

雌雄同体で卵生。一度に数個を石の下や土壌中などに産卵する。卵は白色球形で硬い炭酸カルシウムの殻があり、親貝の体内にあるものが半透明の殻を通して見えることもある。孵化した子貝は親貝と基本的に同じ形だが、殻の巻き数が少なく、親ほど細長くはない。

日本全土に分布する。市街地から山地まで見られ、宅地の庭石植木鉢の下、山地の朽木の下などにいることが多い。

オカチョウジガイは京都府産の標本をもとに記載された。 Allopeas clavulinum (Potiez & Michaud, 1835) の亜種 A. c. kyotoense (Pilsbry et Hirase, 1904) とされたこともあるが、現在では A. clavulinum とは別種と考えられており、独立種 A. kyotoense として扱う場合が多い(例えば)。

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