ナガエモウセンゴケ(Drosera intermedia)は、モウセンゴケ科に属する食虫植物の一種。北半球の温帯域原産で、日本では外来種(帰化植物)として一部地域で定着している。
北アメリカからヨーロッパにかけての北半球の温帯地域を原産地とする[1]。
葉身の腺毛から粘液を分泌することで小さな昆虫を捕らえる。花期は春から夏にかけてで、白い花を咲かせる。葉片からでも繁殖ができる。
湿地に生育する。
日本では2002年に岡山県岡山市や備前市などにある湿地に定着しているのが確認された[1]。この地域ではほかにも多くの外来食虫植物が野生化しているのが発見されており、マニアによる悪質な意図的植栽とみられている[1][2]。
在来種のモウセンゴケと交雑する可能性も指摘されており、遺伝子攪乱(かくらん)の問題が危惧されている[1]。こうした岡山における外来食虫植物の問題は地元メディアに取り上げられ、駆除も行われているものの、新たに植えられた外来食虫植物が見つかるなどして根絶に向けた対策は難航している[2]。